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Last update: Sep 28, 2002

64ビット環境におけるプログラミング

2002年現在、もはやWSや並列サーバでは64ビット環境が主流ですが、 PCはまだ32ビット環境が一般的です。 しかし、近年のアプリケーションやデータの肥大化に伴い、 32ビット環境では対応できなかったり、 処理が著しく非効率になるケースが増えてきています。 64ビット環境への移行は急務です。

64ビット環境の入門者向けに、 64ビット環境におけるプログラミング上の注意点や、 LP64プログラミングモデルについてまとめた文書があるので、紹介します。 元々は 東北大学情報シナジーセンター にある並列計算機 NEC TX7/AzusA (Itanium x16) のために書かれた記事ですが、 第3章の大部分が64ビットのUNIX計算機全般に通じる内容になっています。

目次 :

  1. はじめに
  2. バイナリデータとエンディアン
    1. エンディアンとは
    2. Fortranの場合
    3. C/C++言語の場合
  3. 64ビット環境におけるC/C++プログラミング
    1. 64ビットの開発環境
    2. LP64プログラミング・モデル
    3. プログラミング上の注意点
    4. ポインタをint型変数に代入しない
    5. long型とint型が混在した演算に気を付ける
    6. long型を4バイト・データに使わない
    7. printf()やsscanf()のフォーマットに注意する
    8. アラインメント (alignment) に気を付ける
  4. Cコンパイラと実行環境
    1. 汎用コンピュータのCコンパイラ
    2. ecc と gcc の速度比較
    3. IA-32用バイナリの実行
  5. おわりに


プログラマを自称するなら、 32ビット/64ビット両用のプログラムを書けるようにしておきましょう!

SPARCのユーザは、32ビット環境から早めに抜け出して、 64ビット環境に慣れ親しむようにしましょう!


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