Sun Java Workstation W1100z/W2100z

W1100z/W2100z 利用メモ (仮名)

Sun Java Workstation W1100z/W2100z の利用記録です。整理する暇がないのでメモ形式です。

「PCだ」とか悪口を言われることもありますが、マザーボードはWS/サーバ級なのです。 W1100z/W2100zともに、 PCIスロットは全部PCI-X対応で、GbE(Broadcom BCM5703)、U320 SCSI HBA (Adaptec AIC-7902W)オンボードとなっています。

2006.1.14(sat)

118844-27
やはり同じ現象に陥った人がたくさんいたようで、今日Google先生に聞いてみたら、情報が少し引っかかりました。 /etc/path_to_instをホゲるという技があるようですが、未確認です。
ディスクを高速に!
買った時からどうもディスク周りが遅いと思っていたのですが、標準で入っていたWD800BBが悪かったみたいです。今時のATAドライブのはずですが、なぜか40MB/sにも達していませんでした。ログによるとUltraDMA で動作しているはずなのですが、何が悪いんでしょうね?
思い切って手持ちのSeagate Barraccuda 7200.7 120GBに交換してみたら、かなり快適になりました。50MB/sは出ています。ただ、隣にあるSATAの7200.8 400GBよりは少し遅いです。ディスクアクセス時のシステムへの負担(ひっかかる感じ)も少し大きめです。パラレルATAは切り捨てて、オールSATA化するのが良いかもしれません。

2006.1.12(thu)

腐ったパッチ?
久しぶりに大はまりしました。118844-27 kernel Patch を適用したところ、nvidiaドライバが動かなくなり、JDSが立ち上がらない状態になりました。とりあえず、patchrm 118844-27 して、-20 に戻して使っています。どうしたものでしょう?
[追記] 他の個体ではなぜか 118844-27 を入れても大丈夫なことが判明しました。いったい何が悪さしているのやら…。
Update Managerのトラブル。
何かとトラブルが多いUpdate Managerです。今回はSunのサイトにうまく接続できずに 403というエラー番号が出て先に進みません。困った時は、パッチクラスターを拾ってきて一気にパッチを当てると、なんとなく復活することがあります。
最近Sunはあの手この手でサポート契約に誘いこもうとしているように見えますが、 Solaris x64 にまだ不具合が青々としている上、旧ユーザに根強く残る Solaris x86 に対する不信感も払拭されていないような今、わざわざやるべきことではないと思うんですよね。

2005.10.26(wed)

Opteron 150
最近、Socket 940のOpteron 150が意外に安いです。 130nmのCGリビジョンしかないので、最近のモデルより熱めなのが難点ですが…。
注文していたものが届いたので、早速252と交換です。 252は私物なので、仕事用マシンに使うのはもったいのでした。

2005.10.15(sat)

というわけで、はい252 !

W1100zで普通に使えるみたいです。一応、Supplemental CD 2.1を使ってBIOSは最新版にしてあります。
Opteron 144。

元から入っていたOpteron 144です。外してみたらなにやら怪しげな文字が ! (こすったら綺麗に消えましたが。)
もちろんCGリビジョンです。
ケースファンが猛烈にうるさい。
実は買ったはいいけれど一年以上転がっていたW1100zがあって、久しぶりに電源を入れてみたら猛烈にケースファンがうるさいのです。 BIOSのファンコントロールが効いても相当うるさいという代物。常用している別の個体は静かなので、初期のものにはうるさいファンが使われていたのかもしれません。
Solaris10が入らない。
W1100zにSolaris10をクリーンインストールしようとDVDからブートしたところ、カーネルがロードされた直後にpanicしてしまいます。なぜかKBとマウスを挿すUSBポートによっては死ぬみたいです。新しいリビジョンでは改良されているでしょうか?

2005.10.8(sat)

W1100zの高速化。
久しぶりにW2100zのシステムハンドブックを見ると、さりげなく Opteron 252 がサポートされていました。 Opteron 152 は Socket 939 版しか無いので、もちろん W1100zは 150 止まりです。
ということは、W1100zに Opteron 252 を挿すと動くのでは?
問題は、Opteron 200シリーズは二個セットでないと入手が難しいことでしょうか。
Dual-socket の新型。
年末あたりにW1100z/W2100zの後継機種が出るという噂が、…。 dual-socket の上、一回り小柄になるとかなんとか。
dual-core 対応もぜひ ! >Sun

2005.9.20(tue)

インストールメモ : sudo
suだけだと何かと不便なので…。

/usr/ccs/bin:/usr/local/bin:/usr/sfw/bin をPATHに加えておく。

アーカイブを展開した後、コンパイル、インストール。

  $ gtar zxf sudo-1.6.8p9.tar.gz
  $ cd sudo-1.6.8p9
  $ ./configure
  $ gmake
  $ su
  # PATH=${PATH}:/usr/ccs/bin:/usr/sfw/bin ; export PATH
  # gmake install
  # (/etc/sudoers を編集する。)
  # exit
  $ sudo -s  (動作確認)

インストールメモ : GCC 4.0.1
Solaris10 x64標準の /usr/sfw/bin/gcc でも良いのですが、これから色々とコンパイルするので、GCC 4を入れておくことにします。フルセット(gcc-4.0.1.tar.bz2)だと java や boehm-gc のコンパイルに失敗するようなので、 C/C++だけ入れてみます。
1. /usr/ccs/binと/usr/sfw/binにパスを通しておく。
2. アーカイブを展開 (GNU tar を使うこと)。
```
  $ bzcat gcc-core-4.0.1.tar.bz2 | gtar xf -
  $ bzcat gcc-g++-4.0.1.tar.bz2 | gtar xf -
  $ cd gcc-4.0.1
```
3. ビルド用のディレクトリを作って configure。
```
  $ mkdir build-i386-pc-solaris2.10
  $ cd build-i386-pc-solaris2.10
  $ ../configure --with-gnu-as --with-as=/usr/sfw/bin/gas \
     --without-gnu-ld --with-ld=/usr/ccs/bin/ld --prefix=/usr/local
```
4. コンパイルしてインストール (gmake を使うこと)。
```
  $ gmake bootstrap
  $ su
  # PATH=${PATH}:/usr/ccs/bin:/usr/sfw/bin ; export PATH
  # gmake install
```

2005.9.17(sat)

BIOSのアップデート。
W1100zのBIOSアップデートは Supplemental CD で提供されています。 W1100zのページからたどって、Supplemental CD 2.1 をダウンロードしてきました。作業は簡単で、cdrw -i supplement.iso でCD-Rを焼いた後、このCD-Rでブートして、メニューからBIOS更新を選択するだけです。
当初はAdaptecのファームウェアがなぜかrcで気持ち悪かったのですが、新しいBIOSだと正式リリース版が入っていました。
実はSATAが…、
あったのですね。BIOSの設定メニューを見るとSil3512が付いているみたいだったので、マザーボードをよく見なおしてみたら、電源ユニットのそばにちゃんとありました。

さっそく Seagate ST3400832AS を詰めてみました。

電源とSATAのコネクタはL字型でないとケースに収まりません。しかもSATAコネクタはL字型でも側板に当たってしまったので、プラスチック部分を少し削ってあります。ついでにSATAケーブルをケース外に引き出すためのブラケットも付けておきました。バックアップなどに役立つでしょう。
HDDのブラケット。
Blade 1500だと予備のHDDブラケットが付いてきたのですが、 W1100zには付いていませんでした(がっかり)。純正のブラケットだけ入手できるのでしょうか? どうしても見つけられなかったので、代用になりそうな物を秋葉原で拾ってきました。一本100円、L/Rペアで計200円でした。

ちょっとガタつきますが、ケースを閉めれば大丈夫でしょう。
Solaris10 で Seagate ST3400832AS
を使ってみたところ、シーケンシャル書き込みで 52MB/sぐらいの速度が出ました。満足です。

2005.9.15(thu)

すっかりごぶさたしています。
X64station20で遊んでいたもので…。
smpatchでエラー。
8月頃から、Solaris10のパッチを当てると
```
  119108-03
  システムに必要なパッチを評価しています...
  Failure: Cannot connect to retrieve detectors: Server returned HTTP response code: 403 for URL: https://getupdates.sun.com/solaris/
```
などというメッセージが出るようになり、smpatchでパッチが当てられなくなりました。メッセージからは予想もつきませんが、対処方法は「ユーザ登録をする」です。 Update Manager (Java Desktopなら画面右下) を起動して、そのホストを登録する必要があります。登録後は従来どおり smpatch update で大丈夫です。
CPU切替器。
Blade 1500とW1100zを並べて使っているので、CPU切替器を買いました。コレガのCG-PC2UVAMNは、嬉しいことにSunに対応しています。とにかくSTOP+Aが出せないことにはSPARC機では使えないので、他の切替器は使い物になりません。
ところで、このCG-PC2UVAMNですが、惜しい所でW1100zと相性が良くありません。 W1100z側を選択していない状態だと、nvidiaドライバがポインタを見つけられずに起動に失敗します。一旦Xorgが立ち上がってしまえば、切り替えまくっても問題ないようです。
あと、CTRLダブルクリックで切り替えというのは、エディタ使っていると結構はまりますね。

2005.7.4(mon)

Ultra20はSocket939 Opteron搭載。
- AMD Readies Socket 939 Opteron, Debuts Top-End Athlon 64 (ITJungle)
たまたま見つけた記事です。 Socket939版のOpteronは近日登場らしいです。Dual-core対応も期待できるかも。
それから、Ultra20のMBはTyan Tomcat K8E のOEMだろうと言われています。
W1100zのオーナーとしてはJWSの扱いが気になるところですが、 Registeredメモリによる高信頼性・大容量対応や、デュアルプロセッサ対応、SCSIオンボードなど、どうみてもUltra20とは格が違います。並行して販売されるものと思われます。

2005.6.28(tue)

Sun Ultra 20が登場しました。名前はUltraだけどOpteronマシンなんですね。 PCI-ExpressにSATA対応がW1100z/2100zに対する優位点でしょうか。 (私はまだAGPで十分なのですが。)
デザインは…、うーん。昔の味気ないデスクトップにMacのイケてない所を足したみたいな…。まぁ、W1100z/2100zと比べるとどうでもいいかも。
W1100z/2100zより8cmほど奥行きが短くなっているのはグッドです。これでも大きいですけど、ね。

というわけで、なんだかんだ言っても、次はこれを買ってしまいそうな予感です :) :) :)
しかし↑これってSocket939ではないかという話も…。

2005.6.2(thu)

待望のnvidiaドライバがリリースされました。 SunではなくてNVIDIAのサイトから入手できます。
- Welcome to the NVIDIA software download page
Graphics Driver -> Quadro -> Solarix x64/x86 で NVIDIA-Solaris-x86-1.0-xxxx.run をダウンロードして (xxxxはリビジョン)、
```
  # sh NVIDIA-Solaris-x86-1.0-xxxx.run
  # reboot -- -r
```
とするだけです。Solaris 10 のインストール直後は /etc/X11/xorg.conf がないので、特に設定ファイルをいじらなくても、そのままnvidiaドライバが使われるようになります。 Sunが販売しているQuadro NVSベースのカードでなくても動くようですが、サポート外の自己責任です。
GUIの引っかかりはビデオドライバのせいだったようで、 nvidiaドライバにしたら見違えるほどサクサクになりました。 OpenGLも使えるようになります。
/usr/sfw/bin にある gcc 3.2.3 は64bit対応です。つまり、フリーソフトをダウンロードしてこなくても、 Solaris 10をインストールしただけで64bitコンピューティングが可能になります。 64bitのバイナリを作るには -m64 オプションが必要です。

ちなみに /opt/sfw/bin に入る gcc 3.2.2 は64bit非対応なので要注意です。

2005.5.22(sun)

やっぱり負荷をかけ続けるとCPUファンがうるさいです。しかも温度変化によって音がワウワウ変わるので、気になって仕方ありません。 ADDAの3000rpm (38.6CFM)タイプに替えてしまいました。
今度はケースファンがうるさく感じられるようになりましたが、しばらくCPUファンの様子を見たいので、保留ということで。

2005.5.21(sat)

手元のW1100z(Opteron 150)のCPUファンは、DELTA AFB0812SH が付いていました。これが結構うるさいので交換したいところです。 DC12V, 0.51A, 4000rpm, 46CFM, 40dBA と強力です。一応、アイドリングではファンコントロールのおかげで静かになるので、もう少し様子を見ようと思います。
Solaris 10を使っていて、GUIでちょっとひっかかりを感じるので、 ATA HDDを疑ってみました。試しに手元にあった富士通 MAN3184MP を詰めてみたのですが、あまり変わった気がしません。ということは、ビデオドライバとUSB KB/Mouseのせいでしょうか。
ちなみに mkfile で測ってみると、純正ATAドライブで40MB/s、U160のMAN3184MPで 26MB/sとなり、いまいちな感じです。新しいSCSIドライブが欲しい…。

2005.5.14(sat)

例の匂いは、使っているうちに次第に薄れてきました。グリスか塗料の匂いだったのでしょうか?
ビデオカードを手持ちの RADEON 7000 (PCI) や RADEON 7500 (PCI) に変えてみました。特に何もいじらなくても使えるあたり、 Solaris 10 x86はずいぶん進化した感じです。残念ながら速度はほとんど変わらなかったので、nvidiaドライバのリリースを待つしかなさそうです。

2005.5.12(thu)

W1100zにはSolaris 9 x86 (32bit) がプリインストールされていました。せっかくのOpteronなので、64bit版のSolaris 10を導入して使うことにします。とりあえず動作確認のためにSolaris 9でブートしたら、何やらもっさりした感じです。「Opteron 150なのにどうして?」と思ったのですが、この件は後述。
出荷時のディスク構成を見たら、「診断パーティション」とやらが先頭に存在します。付属のSupplemental CDでブートすると、ハードウェアの診断ができるようになっています。この診断結果を診断パーティションに保存しておくことで、OSからデータを利用できるという仕組みのようです。このパーティションがなくてもOSは使えます。
HDDをまっさらにしたついでに、試しにSuSE Linux 9.1をインストールしてみました。特にトラブルなく、あっさり導入できました。ビデオカードはエントリレベルの nVIDIA Quadro NVS280が入っていますが、普通に認識されました。
さて、先の「もっさりした感じ」ですが、Linuxでも再現しました。xengineで見たら 530rpmしか出ていなくて、どうりで画面表示が遅いはずです。昔にRIOWORKS HDAMCではまった現象を思い出しました。
Linuxのインストール直後は ``nv'' ドライバが使われているのですが、 nVIDIA謹製の ``nvidia'' ドライバをインストールしたところ、劇的に高速になりました。 OpenGLも使えるようになります。(Solarisについては後述。)
Solaris 10のインストールのために、再度HDDをまっさらにしました。将来使うかもしれないので、Supplemental CDでブートして診断パーティションを作成しておきました。あとはSolaris 10のメディアをDVDドライブに突っ込んで、普通にインストール開始です。
DVDからブートすると、バナーの中に「32-bit」の表示がありますが、心配しなくても大丈夫です。 Solaris 10のインストール後は、ちゃんと「64-bit」になってくれます。
※ DVDだとインストール中にたまにこけることがあるみたいです。不安定な時はCD-ROMを試してみましょう。
Solaris 10 (3/05)でもあいかわらず画面表示が遅いままです。色々と調べてみたら、Solaris 10 x86 のXorgサーバでは、まだ ``nv'' ドライバしか利用できないとのこと。現在Sunで``nvidia''ドライバをテストしており、それが出ると劇的に(spectacular) 高速になる、という話を教えてもらいました。
というわけで、W1100z/W2100zを買って「遅いなぁ」と思っている人は、もう少し待つと幸せになれるようです。

2005.5.11(wed)

念願の、Sun Java Workstation W1100z (Opteron 150モデル) が届きました。本当は Opteron 144モデルも3月に届いていたのですが、じっくりセットアップする時間がとれなくて、しばらく放置されていました。
では、ぼちぼちセットアップでも始めましょうか。
気になる騒音ですが、オフィスではちょっとうるさいかなという程度。家で常用するのは少し辛いかもしれません。 Opteron 150のファンは、フル回転するとすごい音がします。風切り音よりもベアリングがうるさい感じです。 Idle時はそこそこ静かになります。 PCとよく似たパーツが多用されているので、静音化は楽だろうと思います。
ところで、うちのW1100z、なぜか線香のような匂いがします。 (中国の工場に線香の煙でも充満していたのかと、変な想像をしてしまいました。)

WS Info.