First written on Sep 28, 2003
Last update: Sep 28, 2003

SuSE Linux 8.1 Alpha Edition インストールメモ

UP1100に SuSE Linux 8.1 Alpha Edition をインストールしてみたら、 所々に落とし穴があるみたいでした。 要点だけ簡単なメモとして残しておきます。

SuSE Linux の入手先

SuSE Linux 8.1 Alpha Editionは以下のサイトで入手できます。 日本国内ならkddlabsが速くていいみたいです。

インストール手順

  1. Alpha Linux ではBSD形式のパーティションテーブルを使うので、 HDDの先頭にあるパーティションテーブルを何らかの方法で壊しておきます。
    例えば、LinuxでHDDを/dev/sdbにつないであるなら、
        # dd if=/dev/zero of=/dev/sdb bs=1k count=10
    
    あたりで良いでしょう。
  2. suse/axp/supplementary/8.1/boot/ の下にある boot.iso をダウンロードしてきて、 CD-Rに焼きます。
  3. SRM Console の画面で、次のようにブートフラグを設定します。
        >>> set boot_osflags 0
    
  4. CD-Rでブートします。
        >>> boot dqa0
    
    画面に従ってインストール作業を進めます。 ネットワークデバイスが認識されていない場合は、Kernel modules (hardware drivers) のメニューでドライバをロードしておきます。
  5. HDDのパーティションの設定では、BSD形式のパーティションテーブルが作成されます。 カスタムパーティションの設定に進みます。 HDDが/dev/sdaとして接続されているなら、 aパーティションは /dev/sda1 に、 cパーティションは /dev/sda3 に相当します。 cパーティションはディスク全体を表すので、消去できません。
    ディスクの先頭に、ブートローダとパーティションテーブルの領域を残しておく必要があります。 このため、先頭のパーティションは3シリンダ目から始めるようにします。
  6. インストール作業が一段落すると、リブートを促されます。 HDDからブートすると失敗するので(落とし穴1)、再びCD-Rからインストーラを起動します。 Boot installed system を選んで、HDDからLinuxをブートします。
  7. Linuxが起動すると色々な設定画面が出ます。適切に設定します。
  8. インストーラで日本語キーボードを選択していても、 なぜか jp106 ではなくて ru1 になってしまいます (落とし穴2)。
    /etc/sysconfig/keyboard を編集して、ru1.map.gz を jp106.map.gz に書き換えます。
  9. このままではHDDからブートできません (落とし穴3)。 /etc/aboot.conf の一行目を書き換えます。
        (誤)  0:1/vmlinuz ro root=/dev/sda1
        (正)  0:1/boot/vmlinuz ro root=/dev/sda1 initrd=/boot/initrd
    
    /boot ディレクトリに initrd を作成します。
        # mkinitrd
    
  10. haltします。
  11. HDDからブートできることを確認します。
        >>> boot dka0
    
    ちなみに、/etc/aboot.conf の各行の一文字目が -flags (-fl) の引き数に対応しているので、 色々な設定を書いておいて、
        >>> boot dka0 -fl 2
    
    のように起動する設定を選択することができます。


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