Solaris 10 x86 TIPS/Memo


Sun Solaris 10 x86 のTIPSです。 TIPSといっても本当のところは利用記録です。 整理する暇がないのでメモ形式です。

古いリリースにFirefox2を入れる [2008.6.1]

古いリリースの Solaris 10 x86 (例えば 11/06)だと、 Firefoxが入っていません。 以前はFirefox 1.5 を使っていた のですが、不調が気になってきたので、 Free Solaris 10 5/08 x86 に付いてきた Firefox2を強引に入れてみます。

SUNWfirefoxのインストールに7zaが必要なので、 updatemanager などを使って p7zip patch (137322-01)を 適用しておきます。 代りに、p7zipのソースパッケージを拾ってきてビルド、 /usr/bin から /usr/local/bin/7za にシンボリックリンク作成、 でもOKです。

  Firefoxが動いていたら、終了しておく。
  まず古いのを削除。
  # pkgrm SUNWfirefoxl10n-ja-JP SUNWfirefox

  DVDを入れて、
  # cd /cdrom/sol_10_508_x86/Solaris_10/Product
  # pkgadd -d . SUNWfirefox SUNWfirefoxl10n-ja-JP

Flashなどのプラグインは、pkgrm/pkgadd 後もそのまま使えます。

無停電電源装置(UPS)の利用 [2007.7.21]

安全性確保のために、仕事用のUltra 20にUPSを付けました。 UPSで電源供給するだけでは不十分で、きちんとシャットダウン・ リブートできるようにしないと、UPSを付ける意味があまりなくなります。 Solaris x86 用の制御ソフトウェアがあるという条件で、 仕事場でも実績のある APC の製品の中からチョイス。 Smart-UPS 750 (SUA750JB)にしました。

SPARCにはAPC PowerChute があるのですが、x86には無いので、 apcupsdを使います。 ダウンロードしたapcupsd-3.14.1.tar.gzを展開して、

  $ ./configure --enable-usb
  $ gmake
  # gmake install
でインストール完了。 注意点として、あらかじめ SUNWlibusbとSUNWlibusbugenを入れておくこと、 configureの前に PATH から /usr/ucb を除いておくこと、 Sunのccではなくgccを使うことなどがあります。

Ultra 20 にはRS232Cシリアルポートがないので、 USB接続にする必要があります。 /etc/opt/apcupsd/apcupsd.confを編集して、

  UPSCABLE usb
  UPSTYPE usb
  DEVICE
と変更した後、reboot -- -r でリブートします (-rが必要)。

  $ /etc/opt/apcupsd/sbin/apcaccess
で動作確認して設定完了です。

ところで、PowerChuteでは「停電から○分後にshutdown開始、 △分後にUPSの電源OFF」という設定ができて、 復電後のスムーズなシステム起動が可能なのですが、 apcupsdで同様のことをする方法がよくわかりませんでした。 現状では、UPSが放電しきる条件でないとシステム起動しないので、 ちょっと困っています。

Wnn6がWnn8で上書きされる! [2007.5.12]

最近、smpatchやupdatemanagerでOSのパッチを当てると、 せっかく入れていたWnn6が使えなくなってしまいます。 原因は、Wnn8でWnn6を上書きするようなパッチが提供されていることです。 おかげで uum は消えるし、Wnn6用のクライアントは jserver が見えなくなって死ぬし、ひどいことになります。

Wnn8に移行したくない場合は、 Japanese Input System のパッチを適用しないようにしないといけません。

もし該当パッチを当ててしまった場合は、patchrm などでバックアウトの後、

  # /etc/rc2.d/S94Wnn6 stop
  # /etc/rc2.d/S94Wnn6 start
でjserverとdpkeyservを再起動する必要があります。 SPARC版でも同様の手順で復活できます。

Solaris 10 x86 11/06 と日本語106キーボード [2007.3.24]

11/06版では、インストール時に日本語106キーボードを選択していても、 デフォルトのUS配列のままになってしまうようです。 kbdconfigでも変更できません。 jp106にするには下記コマンドを実行してリブートします。

  # eeprom kbd-type="Japanese(106)"
US(101)配列に戻すには
  # eeprom kbd-type="US-English"
とします。

SPARCでないのにeepromコマンドを使うのには驚きましたが、 /boot/solaris/bootenv.rc にパラメータを保持して、 EEPROMをエミュレートしているのだそうです (man eeprom 参照)。

Solaris x86とAdobe Reader その2 [2007.3.24]

2007.3.2のスクリプトでは空白を含むファイル名が扱えなかったので、 ちょっと手を入れました。 元々がやっつけのスクリプトなので、引数をとるオプションが渡せないなどの制限は残っています。

Solaris x86とAdobe Reader [2007.3.2]

( 2007.2.25のblogより転載)

いつまでもSolaris x86に (Acrobat) Reader を作ってくれない Adobeには、本当に嫌気がさしています。SPARC版を提供しているのだから、 ほとんど変更なしにコンパイルできるでしょうに。

結局、PDFはPortableじゃなくてProprietary Document Format なんだと思います。

さて、メインの環境をSolaris 10 x86にしたところで、 どうしようもなかったのがAdobe Readerです。 Solaris 10 x86付属のgpdfでは、コメントが読めないし、 正常に表示されないファイルも多いし、 さらに印刷すると日本語が化けるという致命的な問題もあり、 これではまったく仕事になりません。 lxrunも使えないし、SolarisのLinux互換モードもさっぱり出てきません。 Linuxマシンにいちいちログインしてacroreadを使うのは、 ウェブブラウザから直接起動できないとか、何かと面倒です。

そこで、奥の手というか諦めの手(?)、常時運転しているLinux マシンからリモートシェルでacroreadを使うことにしました。 でっちあげたのが以下のperlスクリプトです。 ご自由にお使いください。 (公開鍵を作って、ssh/scpがパスワード無しで使えるようにしておく必要があります。)

---- ここから ----
#!/usr/bin/perl
#
# Remote acroread
# (c) H.Goto  Feb. 2007
# Released under BSD(revised) license.
#
# To have this script run properly, you need to
# configure ssh/scp to work without password.
#

$APP_HOST="sakura";

$TMPDIR="/tmp/pdftmp-".$ENV{'USER'};

system("ssh $APP_HOST mkdir -p $TMPDIR");

$OPTS="";
$FILELIST="";
foreach (@ARGV){
        @A=split('/',$_);
        if ( $_ =~ /^-/ ){
                $OPTS.=" ".$_;
                next;
        }
        $ret=system("scp $_ $APP_HOST:$TMPDIR > /dev/null");
        if ( $ret == 0 ){
                $FILELIST=$FILELIST." ".@A[@A-1];
        }
}

print $FILELIST."\n";
exec("ssh -X $APP_HOST \"cd $TMPDIR; acroread $OPTS $FILELIST ; rm -f $FILELIST\"");
---- ここまで ----

RealPlayer 8を使う [2007.3.2]

Solaris 10 x86 11/06 付属のRealPlayer 10は、 実はHelixPlayer上がりらしく、古いコーデックが削られています。 BBCなどのサイトでは良いのですが、 古いエンコーダを使っているサイト(これが結構多い!)では使えないことがあります。

そういうサイトではRealPlayer8が必要で、 かと言って Solaris x86 用のRealPlayer8はないので、 この辺を参考に頑張ることになります。

gcc-2.95.3 が要ります。 あと、うちではなぜかpluginがうまく動きませんでした。

Firefoxを入れる [2007.3.2]

Solaris 10 x86 11/06 標準の Mozilla だと、 多くのサイトがまともに閲覧できません。 Solaris Expressの方は既に Firefox に切り替わっているので、 CDROMから SUNWfirefox, SUNWfirefoxl10n-ja-JP を入れてしまうという手があります。 (もちろん北京チーム製のFirefoxでも良いのですが。)

Mozilla用のFlashプラグインでは駄目なので、 SUNWflash-player-plugin.2 も一緒に入れてしまうと良いです。

RealPlayer 10 を Firefox から使う [2007.3.2]

Solaris 10 x86 11/06 に後から Firefox を追加した場合、 /usr/lib/RealPlay/mozilla 以下にある Mozilla 用のプラグインを Firefox の plugins ディレクトリ /usr/lib/firefox/plugins にコピーすれば、RealPlayer 10 が使えるようになります。


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