First written on Dec 30, 2004
Last updated on Feb 15, 2005
Solaris(SPARC)で使えるATA100カードとしては、 玄人志向のATA100PCI が有名です。基板上のR63を外すことで、つないだハードディスクからのブートもできるようになります。 このカードの使い方についてはToraさんのサイトが詳しいと思います。
ところがATA100PCIは既に販売終了しており、 最近では中古市場でもあまり見かけなくなってしまいました。 Solarisでは CMD649 系のコントローラに対応していますが、 これを搭載したATA100カードはATA100PCI以外にはほとんどないようです。
色々と探し回ったところ、Sybaという会社から出ている(らしい) SD-SIL649RAID が Silicon Image SiI0649 搭載でした。 試してみたところ、Solarisでうまく使えるようです。
ちなみにカードはこれですが、箱にはメーカー名すら書いていないという怪しさです。
玄人志向 ATA100PCI の使い方については、前述のToraさんのサイトなどを参考にしてください。
SD-SIL649RAID は、ATA100PCIと同様に、そのままでATA100カードとして Solaris (SPARC) から使えます。 Sun Blade 150 にカードを挿して、Solaris 9 12/3 で動作確認しました。 (Blade 150 は元々ATA100対応なので、カードを増設する意味がありませんが…。)
boot -vr でブートして format コマンドで調べると、デバイス名が
/pci@1f,0/pci@5/raid@1/dad@0,0のように見えます。ディスクは c2t0d0 のように見えるはずなので、 いつも通りにパーティションを切って、newfs して、mount すれば使えます。
SD-SIL649RAID につないだハードディスクからブートしたい場合は、 そのままでは使えません。カード上に JP10 というジャンパーが付いているので、 これを「中-右」から「左-中」に変更します。 ATA100PCIの抵抗を外すよりも、改造っぽくなくて気が楽ですね(笑)。 写真は変更前(オリジナル)のものです。
ジャンパーを変更すると、デバイス名も変わります。 OBPROMの show-devs コマンドで見ると、
/pci@1f,0/pci@5/raid@1が
/pci@1f,0/pci@5/ide@1のように変わっているはずです。Solarisから見たデバイス名も変わるので、 注意してください。
c3t0d0s0 /pci@1f,0/pci@5/ide@1/dad@0,0
細かいことはToraさんのサイトを見てもらうとして、ブートは OBPROM から
ok boot /pci@1f,0/pci@5/ide@1/diskでできるようになるはずです。
私は既に Ultra 10 を手放してしまったので、自分では確認できませんが、 Ultra 5/10 でも使えるらしいです。 RAID非対応のカード SD-SIL649IDE も同様に使えるそうです。