First written: May 3, 2000
Last update: Jul 22, 2001

Leo
(ロゴは格好いいんだけど…)

ZXをSolaris8で使う方法

ZX(Leo)について

ZX(通称Leo)は SPARCstation20 の時代に登場した、3Dアクセラレータ付きの フレームバッファです。 5年以上前の代物なので、今となっては アクセラレーションの性能もむなしく、Solaris7以降はサポート が打ち切られています。Solarisのメディアにはドライバすら入って きません。ZXは電気を喰う(= 熱い)し、SBusを2Slotも使うし、 今となっては遅いしで、全くメリットがありません。 2Dで使う限りは、 SXやTGX+(4MB) があるならZXは忘れてしまいましょう (^_^;)

と言いつつ、ちょっとだけわくわくしそうなリンクでも置いておきます。

※ Solaris8 での動作は未確認です。

OSとドライバのインストール

不幸にも(汗)ZXしか入っていないWSを持っている人のために、 ZXをSolaris8で使う方法を紹介します。 Solaris2.6のドライバを 放り込むだけなので、はっきり言って簡単です。

必要な物 :

手元にSPARCstation20 Model 502ZX (SuperSPARC 50MHz x2, Mem: 96MB) があったので、これにSolaris8 をインストールしてみます。
# 涙が出るほど遅いSuperSPARC搭載機ですね。

  1. Solaris 8のメディアを用意して、``SOLARIS 8 INSTALLATION'' のCD-ROMではなく、``SOLARIS 8 SOFTWARE 1 OF 2''からブートする。
  2. ZXしかないマシンなので、
         NOTICE: Can't find driver for console framebuffer
    
    と言われて、GUIでは立ち上がらない。そのままCUIでの インストール作業に切り替わるので、続行する。
    ちなみに、12倍速の純正外付けCD-ROMドライブを使って、 インストールには約110分かかりました。HDDは FUJITSU-M2954E-512-0134 (4GB)に入れ換えてあるので、SPARCstation20によく入っている Seagate HAWK だともっと時間が掛かるでしょう。
  3. Solaris 8 のインストールが終ったら、root でログインして、 Solaris2.6 のCD-ROMをドライブに入れます。 次のようにして Leoのドライバをインストールします。
         # volcheck
         # cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_2.6/Product
         # pkgadd -d . SUNWleo.m
         # pkgadd -d . SUNWleor
         # pkgadd -d . SUNWleow
         # pkgadd -d . SUNWjleo
         # cd /
         # eject
    
    3行目で SUNWleo.m を指定しているのは、SPARCstation20 の アーキテクチャが sun4m だから。 もし sun4u ならば SUNWleo.u を指定する。
  4. 続けて reboot コマンドを打ち込むと、今度はCDEのログイン 画面が現れるはずです。

ZXのボード

HOT!!
左上のチップの裏側が焦げたようになっていますが、大丈夫なの でしょうか (^_^;)

ZX board

上蓋を外す方がよく冷えそうに思いますが、蓋がないと ファンからの空気の流れが悪くなるので、外さない方が よいかもしれません。

ZXを24bitカラーで使う

ZXでは 24bit カラーが使えます。 共通デスクトップ環境(CDE)の画面を TrueColor 24bit にするには、 /usr/dt/config/Xservers の中で Xsun を起動している部分に、 以下のようにオプションを追加します。 (/usr/dt/config/Xservers を /etc/dt/config/Xservers にコピー してから、/etc/dt/config/Xservers を書き変えるのが正当のはず)

   :0	Local local_uid@console root /usr/openwin/bin/Xsun :0 -nobanner -dev /dev/fb defclass TrueColor defdepth 24
(赤い所が追加分)

一旦ログアウトしてログイン画面をリセットすると、24bitカラーに なります。 詳しくは man Xsun を参照のこと。

電源管理について

SPARCstation20 では、Solaris 8 の電源管理機能を使うと、 毎日定時に自動的にサスペンドして電源をOFFにできます。 ところが、ZXを使っているとこの機能がうまく動かないようです。 /var/adm/messages に以下のようなエラーメッセージが記録されて いました。

  May  3 22:46:48 hoge /usr/lib/power/powerd: [ID 816618 daemon.error] Autoshutdown
  May  3 22:46:49 hoge cpr: [ID 178076 kern.notice] cpr: System is being suspended.
  May  3 22:46:49 hoge cpr: [ID 255147 kern.warning] WARNING: cpr: "leo_blt_daemon" kernel thread not stopped.
  May  3 22:46:50 hoge cpr: [ID 444310 kern.notice] NOTICE: cpr: Suspend operation failed.
  May  3 22:46:50 hoge cpr: [ID 291715 kern.notice] 
  May  3 22:46:50 hoge cpr: System has been resumed.
  May  3 22:46:50 hoge /usr/lib/power/powerd: [ID 575099 daemon.error] Failed to exec "/usr/openwin/bin/sys-suspend".


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